私の不妊治療を振り返る

2年弱という短い不妊治療期間でしたが、本当に辛い日々だったなぁと思います。

治療をつづけても子供が授からない辛さもあったけれど、

自分が恥ずかしいくらいポンコツになっていって、それが何より辛かった。

夫とのコミュニケーションはうまくとれず

たくさんの迷いの中で

食事・運動など生活習慣の改善も、頑張り続けることができず、どこか中途半端。

仕事を辞め専業主婦をしながらの治療。治療費は夫に頼るばかり。

自己肯定感はどんどん下がり、何を決めるのもとても怖い。

40歳を過ぎて、私はこんなに何もできない人間なのかと愕然とした。

何をしていても手応えがなく、人生にモヤがかかっているようでした。

子供ができない上に何にもできない人間になってしまうという危機感。

最後のほうは壊れたような精神状態だったな。

けれど…。

今思えば、それが当たり前なんだと思えます。壊れない人などきっといない。

治療をしても全く結果につながらない。

希望が見えなくて、何が正しいのかわからなくなってくる。

今している自分の選択が全て間違っているような気がしてしまう。

「ブッブー」という不正解音が、頭の中で、ずっと鳴っているようでした。

「子供を持てるか持てないか」人生の大きな分岐点。

産めるリミットがあることを肌で感じながら

報われるかどうかもわからない努力を続けることがどんなに大変なことか…。

言葉では簡単に表せないほど、たくさんの迷いと葛藤があった。

ポンコツでも頑張っていたよ。

あれから2年以上が過ぎて…。

あの時至らなかった全てのことが、私にとっては正しいことだったのだと、今は思えます。

そうすることしかできなかった私がいた。

あの時の様々な葛藤が、私にたくさんのことを教えてくれました。

自分がどう生きて行きたいのか?そのヒントをたくさんくれた。

あの時の経験に支えられています。

だから…。

もがき苦しむあの時の私に「大丈夫だよ」と言ってあげたい。

「この先にある未来は、普通に何気ない日常で、そんな日常が何より大切と思える日々が必ず来る。」

そう伝えてあげたい。

今はそんな思いで、あの頃のことを思い返したりしています。

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